カラダ大学開校の想い②身体と心
想いが一気にまとまってきたので、
昨日に引き続き、
「カラダ大学」開校への想いをもうひとつ。
今回は、私自身が「これだ!」と感じ、
自身の生活に取り入れたことについてです。
最初にいっておくと、身体が「これ、いいよ!」
といってきたことは、
結果、私の感情や思考にも、
変化をもたらしたように感じています。
アトピー性皮膚炎の改善を始めたのは、今から12年前です。
第一ステップは「徹底的に温める」→酵素風呂に1年半、毎日通います。
第二ステップは「呼吸の見直し」→A-YOGAで呼吸に気づき、コンディショニングを5年。
なので、大きく分けると「皮膚」「呼吸」「筋肉」の改善が柱になっています。
(途中、漢方アドバイザーの勉強もしましたが、食改善は徹底できず、、、)
当時の私は「医者嫌い」。でも、もっと「代替医療が嫌い」。
根拠がないものを薦められるのは意味が分からない、
それに、私はそんなに不幸じゃない! って、怒りを抱えていた気がします。
(アトピーでかわいそう、、、と思われるのが嫌だったんですね)
そんな私が酵素風呂に通い、コンディショニングを続けたのは、
身体が「これ、いいよ!」と感じたこと、
そしてサポートしてくれた専門家の方々がいたからです。
この専門家の方々の共通点は、私の「身体」だけでなく、私という「人」を診てくれたこと。
身体と感情や思考を決して切り離すことなく、同時に扱ってくれたのが、
好奇心旺盛で、そもそも人間が好きで、人間理解に興味がある私にぴったりでした。
「痒みは痛みより辛い拷問。ずっと身体も気持ちも辛さに耐えてきたんだよ」とか
「へそ曲がりのへそは本当に曲がっている」とか
「その呼吸だと、ダンスやヨガのクラスでテンポが遅れるでしょ?」とか
「筋肉の硬さは、頑固さの現れ」とか。
それはもう、身体のことを言われているのだけれども、
自分自身が他人には見せてこなかった「内側」を見られた感じは否めない日々でした。
当時の私は30歳を超えたところ。
「性格」や「個性」みたいなものは、もう変わらないと決め付けており、
でも「身体」だけは変わる実感を持って過ごしていました。
ところが……身体を変えるために生活を変える→環境が変わる→人間関係が変わる。
そして、ついに仕事も変わり、友人たちと会社を作るところまで来てしまった。
正直、体調改善を始めた12年前には、想像できなかった現実に今います。
そして、ここに至るまでは、決して平坦ではなかったけれども、
身体の心地よさを追求していった先には、
「怒り」「不安」「怯え」「私なんてという思い」「頑固さ」「怠惰さ」……
いろんなものを少しずつ手放して、自分自身を生かす道に進んでいます。
物事のとらえ方、人との付き合い方、物事への取り組み方も、大きく変わり、
見た目はそんなに変わらないけれども、ぐんぐんと変わる自分の内面に驚き、唖然としたことも。
身体の感覚を大切に、身体を知り、身体を変えていく。
それが、その人らしい生き方を生み、未来を変えていく。
そして逆も然り。身体を無視した人生は、自分を無視した人生になる。
自分らしさとはどこから生まれるのか? はさまざまな論がありますが、
ひとつ、身体を変えることの可能性を示してくれた、
エイミー・ガディのTED「ボディランゲージが人を作る」をご紹介します。
「ボディランゲージが人を作る」(日本語字幕)
昨今、マインドフルネスの研究でも注目されている心理学者・ウィリアム・ジェームズも、
「我々は悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ」と、
「泣く」という筋肉や内臓の小さな動きが、「悲しい」という感情を生み出すと言っています。
身体から感情や思考が変わるのか? 心や頭から身体が変わるのか?
これも、まだ結論の出ない議論かもしれませんが、
身体と心の両輪からアプローチしていけば、何かが起こると思いませんか?
カラダ大学では、その人が持つ能力、エネルギーをフルに出すためのサポートを
身体から、心から、両輪でやっていけたらと思っています。